月曜日(2日)は、まず台東区役所で秘密の大プロジェクトの打ち合わせ。
 来年にはその大プロジェクトが現実化する予定。
 刮目して待て。

 その足で口ロロ(クチロロ)とのレコーディングへ。
 mixiのコミュ上で付け足しあったライム(つまり現代的な連歌なのだ!)を、現場であれこれ相談しながら入れ替え、即座にラップ。
 録音したものを聞いてるうちに「うわものは要らないな」という話になり、簡素なリズムのみを骨組みとして残すことに。
 おかげで、三人三様のテクニックがもろに出た素晴らしいトラックになった。
 なにしろ、音の構成で迷ったときの法則は「絶対足さない。むしろ引け」。
 ダブ・スピリットですね。

 ということで、「(仮題)おばけ次元」は“ヒップホップの初期衝動を取り戻す”一曲となりました。ちょっと凄い作品です。

 で、今日(4日)は文扇堂の(荒井)修さんが桑沢でやっている授業を参観しに渋谷へ。集英社新書の編集長、長谷川さんを誘っていたので(修さんの話がいつもあまりに面白いので、新書を作りませんかと持ちかけているのである)合流して、今日は「歌舞伎の舞台構造と下座音楽」という講義を聞く。
 終わってから一緒に国立劇場へ行き、まずは芸能部長の織田(紘司)さんに挨拶を。普通なら俺なんかが声をかけらるような人ではない、大変に偉い方のだが、なんと織田さんとは俺が大学時代からの顔見知りなのだった。したがって「おーりたさーん」「あ、いとうさん!」というやりとりに。
 俺はかつて早稲田銅羅魔館というところで、郡司(正勝)先生脚本の暗黒歌舞伎の黒衣をやったことがあり、そのとき、織田さんは郡司先生を手伝っていたのである。織田さんはそのときのことをよく覚えていてくださって、今日も「東蔵さんが出てたよね。松柏さんは亡くなった」などと思い出話に。縁は異なものだ。

 国立劇場の前へ移動すると、桑沢の生徒たちが三々五々集まっている。
 修さん主催の、今日はバックステージ・ツアーである。
 案内が織田紘司という豪華さに、たぶん若者は気づいていない。
 花道やすっぽん、盆や船……体験型の歌舞伎ツアーの後半は、なんとさらに中村福助さんが参加しての衣装部、床山めぐり。というか、福助さんがノリにノリ、あれやこれやとみんなを奥まで連れて行ってくださったのだ。
 最後は奈落を見学し、大道具を見てツアーは終わり。 
 
 長谷川さんを送り出して、修さんと俺は神楽坂の「志ま平」でそばのコース料理を。ほんとにうまいんだ、志ま平のそば。
 ということで、いい一日でした。


 さて、青山バロンでの「せいこうナイト」は7/15の夜から翌朝までと決定したのだが、残年ながら会員制ということで、みなさんをお誘いすることは不可能に。
 ただそれじゃ申し訳ないので、参加したいとコメントをくださった方から数名の方にこちらからメールをして、ゲストリストに載せさせていただこうかと思います。
 ヒップホップ界、文学界、小演劇界、ファッション界、ロック界などなどから精鋭が集まってまいります。DJ陣も……ここでは言えませんが、面白いことになってきており、ゆるゆるながら刺激的な一夜になりそう。
 なのでオシャレしてきてください。僕はたぶんポロシャツにジーンズだけど、すいません(笑)。