パリの夜10時から12時は、日本だと早朝5時から7時だった!

 ということで、当日(10/6)、俺は「ミャンマー軍事政権に抗議するTシャツ」をパジャマにする。で、朝起きる。
 寝たままの人がいてもいいと思う。
 我々がTシャツを介してビルマと、そしてパリとつながることが大事なわけで、その事実を写真などでアップしていただけるなら。

 ジェーン・バーキンと連帯、10/6。

$readymade by いとうせいこう
 



 さて、この一ヶ月、まったく本を読んでいなかった。
 文字といえばTWITTERを読むのみ。だって、圧倒的に「今」なんだもん。

 あとはひたすら音楽を聴いていた。
 口口口のアルバムレコーディングに意識がむいていたからだろう。
 文字にリアリティがなかったのだ。

 で、数日前から夜戦と永遠』(以文社・佐々木中)を。

 文の切れ味が圧倒的に違う。したがって思考も。
 フランス現代思想の日本版に特有な、うねうねしてりゃ何か言ってるように見えるだろうという防御的な考えは皆無だ。

 ラカンやフーコーを巡っているから、簡単ではない。
 が、それをおして読み進めさせる駆動力を、この人の思考は持っている。

 そして、「社会」の導入。
 オタク用語の現代思想へのあてはめに終始していて退屈な趨勢に対して、佐々木中は普遍的に考えている。
 この人が数百年前に生まれていても、このように考えたであろうというように考えている、と思う。

 一ヶ月、本を読んでなかったことが帳消しになるような、刺激的な、読み終えるのが惜しいような読書をしている。


 さて、明日からは『したコメ』だ!


 ちなみに『昼間から呑む』(23日16時開場・浅草公会堂)、傑作。
 九州の映画祭でもかかるらしい。
 そこでは『酒を呑むなら』にタイトルが変わるようだ。
 本当は「白日夢」ならぬ「白日酔」的な題、そして内容なんだけど。

 ともかく、これは観る価値あり。
 脚本の読めなさ、しかしブロックごとの伏線だらけのスリル、そっけない芝居、説明の少なさによる品、どれも一級。
 100万円でこれを撮るか、ノ・ヨンソク