イスラエル国内の9割がガザ侵攻を支持。
北朝鮮か、戦中の日本の状態と考えていいだろう。
しかし、絶望してばかりいられない。
ならば“イスラエル国外にいるすべてのユダヤ人”に俺は呼びかけたい。
あなた方は今、祖国のやっていることが狂っていると思わないのか、と。
そして、あなた方が最もよく国内の友人、親戚、メディアに話しかけ得る人物なのではないか、と。
“イスラエル国外にいるすべてのユダヤ人”よ、あなた方の祖国に理性を取り戻せ。
一刻も早く冷静になるよう呼びかけてくれ。
この侵攻が積年の問題の解決になる可能性は完全にゼロであり、あなた方はまたあなた方の重大で根本的な問題を取り扱いそこねているということを。
“イスラエル国外にいるすべてのユダヤ人”よ、世界に散ったあなた方民族の一人ずつよ、あなた方の祖国を救えるのはあなた方だけなのだ。
アメリカ以上に金融的損益が莫大で国内政治が危機に瀕していることと、長年の宗教問題を一緒くたにして不満と不安をごまかすことは、イスラエル国内的には出来ても、国際社会の前では無理だ。それは単にイスラエルの苦境をさらすだけだ。
“イスラエル国外にいるすべてのユダヤ人”よ、どうかあなた方の祖国の同僚に電話をし、恋人にメールをし、親を訪れて話し、彼らに理性を取り戻させてくれないか。
まず、俺の国の親愛なるユダヤ人よ、この戦争(質量的に一方的であるからには、戦争とも言えないのだが)を一秒でも早く集結させるべく、どうか友人たちに訴えかけてくれないか。
今、来るべき平和の可能性を握っているのはアメリカでも国連でもない。
“イスラエル国外にいるすべてのユダヤ人”、彼らのネットワークなのだと俺は思う。
我々の友人よ、“イスラエル国外にいるすべてのユダヤ人”よ、そして国内で勇気をもって1割の異を唱えているユダヤ人よ、国家をいさめることは決して不名誉なことではない。
むしろ、あらゆる国家の暴走に耐えて理性の優越を崩さずに来たことが、あなた方の誇りだったのではないか。
もう一度言う。
“イスラエル国外にいるすべてのユダヤ人”よ、どうかあなた方の祖国の同僚に電話をし、恋人にメールをし、親を訪れて話し、彼らに理性を取り戻させてくれないか。
出来たらどなたか、以上の文をきわめて理性的に非暴力的に、英語にしてコメントつけてくださいませんか?
もちろんユダヤ語が最高です。
彼ら自身の心を揺さぶりたいので。
もしそこで彼らと論争になっても、対話にチャンネルが出来ることは何にせよ朗報。
一秒一刻を争うので。
SEIKO ITO writer,activist