本日は、五時間ばかり集中して、デジタルショートアワード『600秒』の第二次審査。
 どの部門も撮影技術のレベルが高いのが驚異的。
 したがって、脚本、編集、アイデアの方に注目して点数をつけていく。
 病弱者(びょうじゃくしゃ・もちろん造語)として無理を避け、今日は終了。

 
 さて、ビルマ民主化にスタローン『ランボー』が一役買うというニュースも流れる中、日本では「ビルマ情報ネットワーク」が本日2月5日から15日まで、東京・汐留の共同通信社本社ビルで、写真展「2007年 ビルマ民主化運動:高揚、弾圧、現在」を開催。
 くわしくはこちら


 さらに4月のアースデイのイベントシキタ(純)さん(古い知りあいで、こないだ久々に会ってゆっくり話しあった。僕が若い頃は声もかけられないようなお洒落プロデューサーで、その後突然市民運動、環境運動の方向に行った先達)が仕切っている関係で、

 ミャンマー軍事政権に抗議するポエトリーリーディングを俺がやるという話に。

 DJは(高木)完ちゃんにお願いしようという手はずになりつつある。
 のちに日程は発表するが、その日は是非「ミャンマー軍事政権に抗議するTシャツ」で参加して欲しいし初の集会だ!!!)、会場からバラバラに移動し、浅草寺に民主化のおまいりをするのもいいと思っている。


 万が一、数百人以上集まって参拝するとなれば、これは国際ニュースになる。
 ビルマ人を勇気づけることが俺たちにだって出来る!




 今日、付け加えて言っておきたいのは、同じ4月の文楽劇場(大阪・日本橋)で『桂川連理柵(かつらがわれんりのしがらみ)』の公演が行われる段取りが発表されたこと。
 この演目には「帯屋の段」がある。
 人形をぼんやり見続けていた俺が、初めて義太夫節の凄さに開眼した段。
 
 大夫はとにかく笑いまくる。
 その芸、腹の力がすさまじい。
 つられてこちらも吹き出してしまう。
 (ちなみに、同じ趣向では、『生写朝顔話』(しょううつしあさがおばなし)中の「笑い薬の段」があるが、人間を描き出す芸の深みとしては「帯屋の段」が少し上だと思う)

 もしも帯屋の段を、今回人間国宝竹本住大夫さんがやるとなれば、俺は数回聴きに行く。

 まさに住先生の帯屋の段が、俺に義太夫節の面白さを教えたからである。
 そして、住先生の帯屋は、お年を考えれば、これが最後だろう。
 だからこそ、俺は聴きたいのだ。
 
 まだ配役が発表されていない。
 もしかすると、嶋大夫さんかもなあ。
 もちろん嶋大夫さんも素晴らしいんだけど、やっぱり住大夫さんで聴きたいなあ。
 あの芸を、たくさんの人に体験してもらいたい。

 
 そもそも、4月から近畿大学・国際人文科学研究所で教授をすることになったから、大阪にはちょくちょく行くことになる。

 実は、去年の4月から早稲田の文学部に勤めることになっていたのだが、俺が真面目に考え過ぎてパニック障害になってドタキャンしてしまった。本当に申し訳なかった。
 苦手意識を払拭したいと思っていた矢先、渡部(直巳)さんから声がかかり、国際人文研の初代所長・柄谷(行人)さんからも「やって損はないと思います」とやんわりプッシュされて、ありがたく再チャレンジすることになったのだ。


 だけど、授業の前後は文楽劇場に入り浸っている気がする。
 芸の世界にどっぷりつかる数年間になりそうだ。